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NPOいわて地域づくり支援センター


by iwasen_icsc_2005
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支援する側も心のケア ~がんばり続けるために、がんばりすぎないこと~

 4月3日に大船渡市三陸町崎浜集落に連れて行った学生を迎えに、盛岡~三陸町を今日も走ってきました。明日は、田野畑まで行く予定。
 何も出来ずにじっとしているより、動き続けているほうがずっと・・・。と思っているのは私だけではないはず。
 ・・・そんな日々に、MLに届いたメール。情報が飛び交う毎日ですが、少しでも多くの人に見てもらえればと思うので、ここにも転載しておきます。(わかな)

* ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~
(精神科医の香山リカのツイッターからの転載)
心のキャパシティを超える体験に遭遇すると「覚醒亢進」「躁的防衛」などで「何かしなきゃ」と居ても立ってもいられなくなったりすることもありますが、それは危険。
 とくに被災地以外の人は、まず落ち着いて自分の日常の維持を。
 被災地におらず、直接、救援活動に携わらない私たちができることは、せめて自分の心のケアは自分ですること。
 この国の全員が「急性ストレス障害」に陥っているいま、まず自分を落ち着かせて。

 いまはこの国の全員が「急性ストレス障害」という状態です。
 これは地震に直接遭遇してなくても、映像や情報から起きます。
 これが回復せずに長引けば、本格的な「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」に移行します。
 私たちができることは、自分をPTSDにしないこと。

 直接の被災者じゃない人が、自分をPTSDにしないために。
 まず、食べてからだを休めること。これに尽きます。
 以前は「不安や恐怖など語って聞いてもらったほうがいい」と言われてましたが、いまはそれは精神医学的に否定されてます。被災地に思いを寄せることはとても大切ですが、救援者が「共感疲労」と呼ばれる疲弊状態に陥りやすいことが知られています。
 これはテレビやネットを介しても起きる可能性があります。
 「共感疲労」は、それに陥っている人が自覚を持てない、という特徴もあります。
 「疲れたなんて言ってられない」「私にできることはもっとあるはず」と思ってしまうのです。気づいたときには燃えつき状態になり、回復に長い時間を要することも。いざ私たちの力が必要とされるときに起き上がれない、なんてことにならないよう、いまはいつもより自分を休ませて。
by Iwasen_icsc_2005 | 2011-04-06 23:17 | 東日本災害復旧&復興